フォトコンテスト

2015年第2回受賞作品

最優秀賞

『親離れ間近』谷村 龍生

『親離れ間近』谷村 龍生

アオバズクの巣立ち間近な様子が絶妙なシャッターチャンスで捉えられています。三羽のアオバズクの表情もカメラ目線で撮影者をじっと凝視しているところが滑稽で面白い。逆行を上手く生かして、背後の緑が爽やかに光っているところも良く計算されていて、動物写真としても素晴らしい写真です。

優秀賞

『神楽舞い』児玉 美智子

『神楽舞い』児玉 美智子

ストロボとスローシャッターの使い方が的確でバックが微妙にぶれているので躍動感を感じます。おそらく何枚も何枚も撮られた中の一枚だと思います。一枚納得できる作品が撮れれば撮影は成功です。それほど神楽は難しい被写体です。

『天孫降臨』佐藤 恵子

『天孫降臨』佐藤 恵子

二人の女性のシルエットに詩情があり何とも美しい作品です。バックのセピア色の色調も透明感があってとてもおしゃれな作品に仕上がっています。何処か外国の映画のワンシーンにも見えてきます。

『ひなたで休息』雀ヶ野 秀憲

『ひなたで休息』雀ヶ野 秀憲

黒い猫が右側にいて、ざらついた茶色い壁に映る2匹の猫の影。全体のバランスが良く構図が決まっています。二つの影を生かすために。あえて猫を右側ぎりぎりで、フレーミングしているところがにくらいしいです。カメラを見ている猫の瞳も、きりっとしていて、しっかり、画面引き締める効果を出しています。

『満天の星に魅せられて』山下 徹志

『満天の星に魅せられて』山下 徹志

ススキがシルエットで映っているので、おそらくえびの高原で撮影されたのでしょう。星を撮影する人物をモデルにして、大胆に空を広く入れているところが、この写真をスケールの大きな作品にしています。きらめく星空が美しく、豊かな感性が感じられる素敵な作品です。

『青島の夏』山田 宏作

『青島の夏』山田 宏作

真夏の日差しの中、青い空と白い法被とのコントラストが何処までも鮮やかに実現されています。男たちの蹴散らす水しぶきの音と、波の音とが重なり合うように聞こえ、暑さを吹き飛ばすような清涼感を感じさせます。みこしの一部が光を受けて黄金に輝いている所も荘厳さを感じさせる効果を出しています。

優良賞

『朝焼け』石神 義男

『朝焼け』石神 義男

この作品も空を大きく取り込んだことで、真っ赤な夕焼けがよりいっそう印象的に表現されています。構図も左下に小さくちょこんとシュロの木を入れたことで作者の狙いがストレートに伝わり、安定した作品になっています。

『望郷』岩切 ひろみ

『望郷』岩切 ひろみ

横木にそっと添えられた手と丸い背中にラインライトが当たり、光がサルの輪郭を縁取って、とてもフォトジェニックで繊細な擬人化された世界を感じます。じっと見ていると人の背中のようにも見えてきて、何処となく哀愁を感じる作品です。

『雲の上の棚田村』甲斐 宗昭

『雲の上の棚田村』甲斐 宗昭

低く垂れ込めた雲が幻想的です。雄大で朝の凛とした静けさが感じられて見ているだけで心が落ち着きます。構図にも安定感があり、ゆったりとした時間の流れを感じます。

『棚田の秋』河野 勝巳

『棚田の秋』河野 勝巳

彼岸花と棚田との対比は、日本の秋を象徴する題材の一つだと思います。 秋の穏やかな光が棚田を照らして、深まり行く秋の気配が作者の温かな眼差しを通して表現されています。 彼岸花にぎりぎりまで近づいて撮影することで、彼岸花を美しく思う作者の狙いが、明快にこちらに伝わってきます。

『早暁』木場 富次

『早暁』木場 富次

なんと美しい朝焼けでしょう。 こんなドラマチックな朝に遭遇された作者が羨ましいくらいです。 きっと、何度もこの海に通い撮影されたのでしょう。 水面や砂浜に映った朝焼けの反射も、見事に表現されています。

『湿原にあそぶ』鈴木 りえ

『湿原にあそぶ』鈴木 りえ

作者のコメントに「37℃越えの真昼のひるさがり~」とありましたが、写真を見る限りは、淡い光の中で、涼しげに花と遊ぶ蝶にしか見えないところが、写真の不思議さであり、魅力の一つでもあると感じます。 レンズの絞りを開放気味にして背景をぼかすことで、主題である蝶の印象が強調されて、静かですが全体にリズム感のある繊細な作品に仕上がっています。

『スイカの収穫』俵 晋一郎

『スイカの収穫』俵 晋一郎

二人の子供のはにかんだ笑顔が何とも言えず可愛くて少年に成長した息子たちのことを頼もしく思う父親の優しい眼差しが写真から伝わってきます。 少年たちにとって、心に残る楽しい夏の思い出の一枚になったと思います。

『笑顔』増田 豊水

『笑顔』増田 豊水

神社内での撮影でしょうか、4人の巫女に扮した子供たちの飛び切りの笑顔にそれぞれの個性が感じられてとても爽やかです。 巫女の衣装も決まっています。 手に持っている風船もカラフルでいいアクセントになっています。 子供たちにとっても、いい記念になったと思います。

『帰り道』松本 伸男

『帰り道』松本 伸男

全体に何処となくレトロな雰囲気があリ、不思議な空気感のある写真です。 コメントに「保育園の帰り道」とありましたので、あくまでも想像ですが、きっとお孫さんを迎えに行った帰り道に撮影されたのでしょう。 子供たちの安心しきった表情から優しいお爺ちゃんの存在が想像できます。

『生きる』村田 隆敏

『生きる』村田 隆敏

まずストレートなタイトルに共感がもてます。 稲の防除をしているところでしょうか。 少し沈みこんだ深い緑の中で、噴霧器から勢いよく噴射される水しぶきが逆光の光を浴びて、白く光っているところが非常に印象的です。 強い光が肩に落ち「生きる」と言うタイトルが象徴しているように人物の男らしさ、逞しさが写真から伝わってきます。

経済連賞

『血気盛ん』川口 俊輔

『血気盛ん』川口 俊輔

作者が「若者たちの満ち溢れる活力が見えているこちらまで伝わってきました。」と言われているように、美郷町の棚田祭(田植え祭り)での若者の熱気が伝わりました。これからの農業をこの若者たちのような熱気で盛り上げていこう!と決意させられる写真です。

写真家 黒木 一明氏

毎回のことですが最優秀賞1点を選びだすのには本当に苦労します。 今回の最優秀賞「親離れ間近」は、アオバズクのヒナの巣立ちを捉えた作品です。丸い瞳がなんとも愛らしく、動物写真としても優れた作品だと思います。谷村さんは今回で本コンテストを晴れて卒業ということになります。谷村さんは毎回、素晴らしい作品を応募されていたので、次の作品が見られないと思うと選者として少し残念ですが、 実力のある方なので、本コンテストの卒業生として、 今後の益々の活躍を期待しています。 もう一つの話題として 2015年に「行縢の田園風景」で最優秀賞を取られた延岡の甲斐さんが、続けてキヤノンフォトコンテストでもグランプリを受賞されていました。 本コンテストの卒業生や応募者が他のコンテストなどでも大活躍をされているのを見ると、選者として本当に嬉しく思います。 今回の応募作品は全体的に光に溢れて、ほのぼのとした作品が多かったように思います。以前はデジタルカメラでの表現だとはっきりと「デジタル」だと分かるほど、どぎつく不自然な色調のものもあったのですが、最近はより自然な色調で見た目にも優しい作品が多くなってきたように思います。 この号が出る3月は、県内一円、桜を中心に色んな花々の咲き始める、 撮影テーマにも事欠かない季節です。風景を見る角度や物を見る時の 視点を少し変えるだけでも写真の世界は大きく変わります。 春の明るい日差しに溢れた、見る人に感動と喜びを与えられるような作品の応募を次回も大いに期待し楽しみにしています。

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