フォトコンテスト

2015年第1回受賞作品

最優秀賞

『行縢の田園風景』甲斐 靖一

『行縢の田園風景』甲斐 靖一

この写真はまさに「静寂」を表現していると言っていいでしょう。
雨上がりで風もなく完璧な撮影条件だからこそ撮れた作品です。
山の裾野に立ち込めた雲と田植えの終わった田んぼに映りこんだシンメトリーな風景。構図もしっかり計算されているので落ち着きのある安定した作品になっています。

優秀賞

『花景色』豊永 絵里

『花景色』豊永 絵里

「かわいいなぁと思ってとりました。」
と作者のコメントにありましたが、その作者の思いが素直に画面に表れています。
写真でその時に感じた思いや感動を伝えるというのは 簡単なようでなかなか難しいものです。
日常を離れて色んな思いに興じたくなる作品です。

『オラは酔っぱらっただ~』岩切 ひろみ

『オラは酔っぱらっただ~』岩切 ひろみ

酔っ払った夫婦の案山子でしょうか?
誰がこの案山子を作り、どうしてここに置いたのか 興味が沸いてきます。
奥さん?が膝に抱えた一升瓶にも不思議なリアリティーがあります。
不思議に思う作者の気持ちに選者も共感します。

『ママーお腹すいたよー』増田 豊水

『ママーお腹すいたよー』増田 豊水

サギの子供たちが親の運んでくる餌を首を長くして待っている瞬間を捉えた作品です。
生存本能でしょうか?餌を求める子供のまっすぐな欲求が親を見つめる必死な眼差しから伝わってきます。
バックのグレイの色調も日本的でこのテーマにあっているのですが、左側の親鳥のポジションが中途半端で構図が少し散漫になっています。

『春の目覚め』谷村 龍生

『春の目覚め』谷村 龍生

野生のキジは動きが早く写真に収めること自体が難しい被写体なのですが、この作品は的確な技術で対象を捉えています。
浅い露出でバックをぼかしながらも、キジの目には正確にピントがきています。
はばたきによるブレも効果的に動きを表現しています。
ただ残念なのはもう少し上部の空間があったら写真が安定してもっと広がりのある写真になったでしょう。

『黄色とピンクの絨毯』秦 実紗希(大学3年)

『黄色とピンクの絨毯』秦 実紗希(大学3年)

桜と菜の花の季節の西都原は日本を代表する風景の一つだと言っても良いでしょう。桜も菜の花も満開でまたとない絶好の撮影条件で撮影されています。
構図も決まって、雄大で美しい風景写真に仕上がっています。
作者の他の写真も見てみたいと思わせる可能性を感じさせる作品です。

優良賞

『ゲット』岩切 恵美子

『ゲット』岩切 恵美子

猫をテーマにした写真はかわいらしさを狙った写真がほとんどなのですが、この作品は野生動物が餌を捕食している時に見せる闘争本能丸出しの表情をしていて写真に迫力があります。
思いきり猫の顔だけをアップで撮影した試みも成功しています。

『舞踏会』大浦 あや子

『舞踏会』大浦 あや子

夕陽が川面に反射しているのでしょうか。
水面の淡い色調が水彩画のように美しい。
カモの作り出す繊細な波紋により、静と動が美しい音楽の調べを奏でているようです。
詩的で趣があり感性豊かな作品に仕上がっています。

『あじさいの道』田野 いつ代

『あじさいの道』田野 いつ代

良いモデルさんを見つけられましたね。
傘をさした少女の、頭を少しかしげる切ない表情が とても愛らしくて雨の中のアジサイの赤い色と上手く調和しています。
この少女の存在がなかったら、ただ綺麗なだけの平凡な写真で終わっていたことでしょう。少女の着ている赤いボーダーのシャツとスカートも雨の中のアジサイと見事にマッチしています。

『一瞬の風に舞う』竹田 幸清

『一瞬の風に舞う』竹田 幸清

風に舞う桜のなんと美しいことでしょう。
タイトルも詩的で写真とマッチしています。
背中を向けた女子高生の桜への思いが画面から伝わり 時の儚さまで感じさせてくれる作品です。
この写真を見ていると、心の底に秘めていた青春の思い出が蘇るようです。

『夜桜散歩』村田 隆敏

『夜桜散歩』村田 隆敏

ライトアップされた夜の桜とスローシャッターで映し出された車のライトの軌跡。ふたつを組み合わせることで昼間の見慣れた日常の風景を幻想的でミステリアスな雰囲気に変えています。創造力とアイデアで作者は自分の世界を表現することに成功しています。
背後に見える町の明かりや霧の出ているもやっとした感じも作品をより印象深いものにしています。

『笑顔』奥平 ひかり(高校3年)

『笑顔』奥平 ひかり(高校3年)

カメラを意識しているのでしょうか。少女のはにかんだ笑顔が新鮮で素敵です。
一瞬のシャッターチャンスを的確に捉え、少女の繊細な内面までも写し出そうとしています。
バックの緑のボケ味も人物を浮かびあがらせる効果を上げています。ただ残念なのは主役の少女が背後で両手を広げた人物と重なっていることです。

『楽しい時間』大川内 かつ子

『楽しい時間』大川内 かつ子

明らかに演出であろう、少女たちの滑稽なポーズが面白いです。
桜の花と青空にぽっかりと浮かんだ白い雲も少女たちの脇役として見事に貢献しています。
写真を見る人の心が自然に弾んでくるようなほのぼのとしたいい作品です。

『ひょうきん族』春口 五男

『ひょうきん族』春口 五男

たとえ偶然の出会いであったとしても写真を撮る側と撮られる側の信頼関係がないことには、これだけひょうきんで打ち解けた表情はなかなか撮れないものです。
このはちきれんばかりの自由な開放感がこの作品の魅力で、無条件にみんなを幸せにしてくれる作品です。
作者のコメントに「田の神さま祭りでの一コマ」と書いてありましたが、実際の田の神さぁの存在感が薄れてしまうほど、恥ずかしさを物ともせず、ひょうきんさを前面にだした4人のポーズがばっちり決まっています。

『早乙女』山田 宏作

『早乙女』山田 宏作

少女たちのあどけない仕草と表情がとても自然で 好感の持てる作品です。
データを見ると望遠系のズームレンズが使用されているので、バックをもう少しぼかしていたら主役の少女たちが強調されて作者の狙いがもっと明確に伝わる作品になったと感じます。

『青空に黄色いイペーの花』東 洋美

『青空に黄色いイペーの花』東 洋美

作者がイペーの花を見て感動した様子が写真から直に伝わってきます。
プリントにも透明感があり美しく再現されています。
フレーミング、切り取り方もシンプルで気持ちが良いほど的確です。
花の印象が優しく感じられるのは、きっと作者の自然への思いの表れだと感じます。

経済連賞

『おっきいネ~』千葉 雄一

『おっきいネ~』千葉 雄一

牛が出荷されていく様子を見る子どもたちの会話を想像させられる写真でした。
どうか出荷されていく牛を見て、「いのちを頂く」という事を考えてほしいと願います。
【コメント】JA宮崎経済連企画広報室課長 税田 勇

写真家 黒木 一明氏
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