
2012年第1回受賞作品
最優秀賞
最優秀賞「スマイル」
満面の笑顔を見ているとこちらまで幸せになってきます。
ぐっと被写体に迫ってアップで撮影している大胆なフレーミングによって、作者が何を伝えたかったのかが見る側にはっきりと伝わります
優秀賞
優秀賞「昇陽」
一瞬の自然のドラマを的確なシャッターチャンスで捕らえています。
丸いはずの太陽がまるで四角い太陽に見えるところが意外性があって面白いです。
灯台と釣り人のシルエットもうまく計算されていて画面に安定感を与えています。
優秀賞「青島裸まいり」
青島裸祭りは、厄よけやその年の五穀豊穣、豊作祈願、大漁を祈願するための神事だとされています。2月の寒さを吹き飛ばすようなたくましい男たちのふんどし姿が圧巻です。
よく見ると先頭を走っているのは河野県知事ですね。
県民との、文字通り裸の付き合いですね。
優秀賞「熟柿に舞う」
熟した柿に降りしきる雪、美しい日本画を見ているようです。
作者のコメントにあるように、風の為か雪は一方向からだけではなく様々な角度から降り注いでいます。
このことがかえって画面に静寂と躍動感の両方を与えています。
優秀賞「つららの造形」
見る人によって色んな想像が沸いてきます。
大空に打ち上げられた白い花火のようにも見えます。
一瞬合成かなと思うほど不思議な写真です。
この作品には、人の想像力や好奇心をかき立ててくれる 感性の豊かさがあります。
優良賞
優良賞「収穫の日」
作者は人物の表情を引き出すのがとても上手い人です。
しっかりとモデルになってくれる相手とコミニケーションを取りながら
愛情を持って撮影していることが写真から自然に伝わってきます。
キャベツの山をバックにした二人の笑顔がとても素敵です。
優良賞「霧の棲む街」
町が深い霧に包まれることによって
見慣れた風景が日常とは違う、もう一つの幻想的な風景に変わっています。
たなびく霧の色あいも絶妙です。
ただ欲を言えば、この写真にはもう一つ主題となる何かが必要だと感じます。
優良賞「神事」
「神社での神事の一コマ」ということですが
水しぶきのあがる一瞬を、見事なシャッターチャンスで捉えています。
写真でしか表現できない世界がここにあります。
水しぶきから言葉では説明の出来ない何か強い意思のようなものを感じます。
上部のグレイの空の部分を少しだけトリミングすると もっと完成度の高い作品になると思います。
優良賞「朝食の時」
昆虫がしぼんだ花を食べている様子を捉えた写真ですが
じっと見ていると昆虫の気持ちや健康状態まで見る側に伝わってきそうで、ファインダーを覗いている作者の眼差しまでも感じさせてくれます。
優良賞「仲よし」
二人とも顔がよく似ているので姉妹かもしれません。
彼女たちの目線の先に何か面白いものがあるのでしょう。
仲良く寄り添った二人の姿に微笑ましさを感じます。
左端に映りこんだ二の腕が、中途半端な印象を与えるので トリミングした方が画面がすっきりとするでしょう。
優良賞「雲海」
ため息がでるほど素晴らしい雲海です。
遠くに霧島連山が見えて、千載一遇のチャンスだったと思います。
ただ雲海が壮大すぎて、近景が何も見えず
白一色の平坦な写真になってしまったことが残念です。
優良賞「祭りの日」
ビニールを隔ててこちら側と向こう側の二つの空間が表現されています。
大きな可能性をこの写真には感じます。
思い切って右側の休憩場所はトリミングして
もし左半分の子供たちだけにテーマを絞って表現していたら
絵画的な作品に生まれ変わったのではないかと惜しまれます。
優良賞「語らい」
室内に差込む自然光だけで表現されていてるところに興味をそそられます。
子供と宮司さんでしょうか、語らいが写真から伝わってきます。
作者の対象を見つめる的確な眼差しにはいつも感心させられます。
自然光の美しさがどんなに素晴らしいものであるかもこの写真は教えてくれます。
経済連賞
