
2011年第1回入選作品
最優秀賞
『海霧と日の出』末岡 敏男
見る人に希望を感じさせてくれる写真です。この写真を見ていると人は太陽に守られているのだとつくづく感じます。
1月の朝霧の立つ寒さの中で、太陽の光が釣り人を暖かく包んでいます。冬の寒さと太陽の暖かさが写真から伝わってくるいい写真です。
優秀賞
『仲良し』岩田 德男
白鳩の白さがとても美しく表現されています。写真で白色を美しく表現するのは中々難しいものです。露出をアンダーにしすぎると白はグレイに転じかといって必要以上にオーバーにすると、鳩の羽のディテールが失われてしまいます。バックが黒く落ち込んだことにより画面が単純化され、鳩の一匹一匹が、生き生きと象徴的に表現されています。右端の顔を上げた一匹が画面を引き締める役割を演じています。
『開花宣言』黒木 真司
まずタイトルがユニークです。この一言が写真の全てを物語っていると感じます。写真によくマッチしたいタイトルです。
ピンクの桃の花をバックにしたことも成功しています。それにより何気ない日常の風景が作品へと変化したのだと思います。
優良賞
『氷彩』青江 徹造
まず何を撮影したのだろうという不思議さが感じられます。写真にはこのような不思議さも大事です。オイルの表面のような質感も感じられて面白く、感性豊かな作品です。
作者のコメントに「~JAにはなじまないかもしれませんが」と記されていましたが、そんなことはありません。宮崎県内で撮影された写真であれば題材は自由です。
『漁師のおばあちゃん』岩切 恵美子
働くおばあちゃんの元気な笑顔を見ているとこちらまで元気になれます。いつまでも落ち込んでいないで、元気を出して頑張れと励ましてくれているように感じます。
後ろに並べられたイカたちも、心なしか笑っているように感じます。
『春の海』河野 勝己
新燃岳の噴火や東北の大震災の後でこの写真のように豊かで美しい自然を見るとただそれだけで、今まで当たり前だと思っていた風景がとても愛おしく感じられます。海の青さが、そしてヤマザクラの美しさが心を和ませてくれます。
経済連賞
