安全安心の取り組み
農産物総合検査センター
農産物総合検査センター設立の目的
農産物総合検査センターは平成14年に設立され、残留農薬分析、土壌分析肥料・たい肥分析、養液分析、家畜衛生検査を実施しており、総合的な検査体制を確立しています。分析を通して宮崎県産農畜産物の「安全・安心」に対する取り組みを支援します。
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ISO17025認定証 残留農薬分析では、(独)農林水産消費安全技術センター認定センター(JASaff)より、ISO/IEC17025の適合認定を取得しています。(認定範囲:ほうれん草におけるイミダクプリド)
※ISO/IEC17025とは、試験所の能力に関する国際規格のこと -
計量証明事業登録証 土壌分析では、計量証明として報告書を発行できる計量証明事業登録を受けています。
農産物検査体制
残留農薬分析
目的
- ・生産者に向けた適正な農薬使用の推進を支援します。
- ・市場・消費者へ提供する農産物の安全性を確保します。
分析の流れ
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01.サンプル採取(産地・JA)
JA指導員が圃場からサンプルを収集します。
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02.分析
01.サンプルを細断・粉砕します。
02.一定量を量りとって農薬成分を抽出します。
03.高感度分析装置で農薬成分の濃度を測定します。
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03.報告
01.作物ごとの最新の残留農薬基準値・登録適用状況を確認します。
02.残留農薬分析報告書を作成します。
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04.安全防除の指導(産地・JA)
分析に基づいた生産指導により、農産物の安全・安心を確保し、産地の信頼性を高めます。





土壌分析・診断
目的
- ・診断結果による適切な施肥管理を支援します。
- ・生産者の健康な土づくりの推進を支援します。
分析の流れ
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01.サンプル採取(産地・JA)
圃場の土を採り、乾燥させます。
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02.分析
01.一定量を量りとって土壌成分を抽出します。
02.pH、EC、窒素、リン酸、加里、苦土、石灰、ケイ酸、CEC(保肥力)、微量要素(鉄、ホウ素等)などを分析します。
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03.報告
01.結果を作物や土質ごとの理想値と比較します。
02.土壌診断書を作成します。
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04.個別アドバイス・営農指導(産地・JA)
診断結果に応じた施肥設計を提案し、高品質・安定生産を推進します。



肥料・たい肥・養液分析
目的
- ・肥料の品質を確認し、安定した供給を支援します。
- ・たい肥利用による環境に配慮した循環型農業を支援します。
- ・養液栽培施設の栽培管理を支援します。
分析の流れ
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01.サンプル採取(産地・JA)
肥料やたい肥をサンプリングします。
養液は、養液栽培の培養液などを採取します。 -
02.分析
01.肥料は、全窒素、全リン酸、全加里などを分析します。
02.たい肥は、幼発芽試験、全窒素、全リン酸、全加里などを分析します。
03.養液は、硝酸態窒素、アンモニア態窒素、石灰、苦土、加里、りん酸などの肥料成分を分析します。
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03.品質管理
ニーズに沿った適切な肥料を供給し、生産性の維持と環境保全に貢献します。



家畜衛生検査
目的
- ・乳牛の早期妊娠診断により、効率的な酪農経営に貢献します。
- ・鶏卵の衛生検査をとおして、鶏卵養鶏業を支援します。
分析の流れ
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01.サンプル採取(生産者)
乳は、JAをとおして収集されます。鶏卵は、採卵養鶏場で採取されます。
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02.分析
01.乳に含まれる妊娠関連糖たんぱく質を分析して、乳牛の妊娠鑑定を行います。
02.鶏卵は、サルモネラ菌や黄色ブドウ球菌などを分析します。
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03.営農・衛生支援
検査結果の活用により、安全で高度な生産体制を推進します。


ご依頼について
詳細については、以下ボタンより測定成分・料金・依頼書をご確認または、お問い合わせください。
【お問い合わせ先】JAみやざき 農産物総合検査センター TEL:(0985) 63-5641 / FAX:(0985) 59-1410
開発研究所
開発研究所の目的
宮崎県産の農畜産物の販路拡大のため、加工技術の開発や機能性などの研究を行い、ニーズの高い売れる商品づくりを行います。また、JAグループ食品工場の衛生検査や安全管理を通じて、「品質管理支援」を行います。
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JAS登録書 開発研究所では、農林水産省が実施している国際的な基準による評価・登録制度であるJAS登録試験業者(にんじん(ミックス)ジュースの総カロテン量の測定)に登録しています。
商品開発
宮崎の農畜産物を活かし、「安全・安心」な加工食品の開発を行っています。宮崎県産にこだわった商品開発、技術開発や機能性研究による付加価値向上を推進しています。
品室管理支援
食品工場では、衛生検査などの品質管理に加え、HACCPを活用した安全管理が求められています。グループ食品工場に対し、技術協力や情報提供、異物分析などの支援を行っています。
食品分析
たんぱく質、脂質、炭水化物などの栄養成分、ミネラル、ビタミンなどの成分分析を実施しています。また、一般生菌数や大腸菌群といった衛生検査も実施しています。
産学連携
食の機能性や家畜衛生、未来の農業など、宮崎の農業振興を目的とした共同研究に宮崎大学と取り組んでいます。また同大学内に、共同研究の推進および交流の場として「JAみやざき宮崎大学オフィス」を設置しています。