• 野菜としてのインゲンは、若どりしたもの を莢のついたまま食用にするものです。 栽培されている品種は、つるなしインゲ ンですが、ハウス栽培から高冷地の露地 栽培まであって、周年出荷されています。

【品種】
インゲンには、つる性品種とわい性品種とがあります。また莢に は丸莢種と平莢種があり、本県ではわい性品種、丸莢の新江戸 川・ストライナー・スノークロップが多く使われています。
最近、つる性品種で平莢尺五寸の促成栽培が一部で生産されて います。
【育苗】
セルトレイによるセル育苗もありますが、多くは条間70cm、株 間25〜30cmの2条植えとして1穴に3粒位播種して、本葉2〜 3枚頃に2本仕立てにする直播栽培となっています。
【定植後】
1人当たりの収穫労力は3アール程度であるので、労力を考え て20日間隔位で播種していく段播栽培をとっています。草丈約 30cm位で、支柱を立て、倒伏防止のテープを張り倒伏を防止し ます。
また緑の濃い、品質の良いものを収穫するため、収穫始めから 摘葉して通風・採光を良くしています。冬季は夜間15℃を目標 に加温しています。

• 緑が濃く、細めでみずみずしいものがよく、また莢がポキンと折 れて筋が残らないものがよいです。鮮度の低下が進むと、色があせ、黄化または暗緑色の斑点などが出てきます。

莢の方向を揃え、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します が、7℃以下の低温には弱いので注意します。3〜4日の保存が 適当です。

• ビタミンがバランスよく含まれています。ビタミンB2は脂質の代謝を助け、細胞の呼吸作用に欠かせない栄養素です。肌荒れや口内炎にさやインゲンはおすすめできます。