Oh!宮崎 大地のチカラ
大地を守ることは、命を守ること。宮崎の大地と向き合う若き生産者を紹介します。
平成28年5月29日(日)放送

県内13JAの地域を元気にする活動を紹介する「みんなのJAタイム」。今回は日向市、門川町、美郷町、諸塚村、椎葉村を管轄するJA日向です。平兵衛酢(へべす)をはじめ、ミニトマトや乾しいたけの生産は県内トップクラスです。
諸塚支店は平成17年の台風被害により浸水被害を受け仮店舗での営業を続けてきましたが、この3月に新店舗が完成。金融窓口の他エーコープと森林組合が複合し、地域交流の場としての役割も担います。
しいたけ共同選別施設で管内の生産を支えているほか、日向市内にある直売所「八菜館(やさいかん)」を通じて生産者の生産意欲高揚を図っています。
「ふるさとの農業を元気にする」を合言葉に、農家の方や地域の笑顔にする取組を続けていきます。
平成28年5月15日(日)、22日(日)放送

串間市大束地区の内田宗宏さんは6ha(約18,000坪)で4品種のお茶を生産しています。就農して6年。これまでは茶摘み作業や工場の清掃を行っていましたが、今年から製茶も任されるようになりました。常に茶葉の状態を把握し機械の調整を行う工場では「いいものを作らなければ」という緊張感が漂います。
農業を志した理由は「小さい頃から深夜まで働く父の姿を見てきた。父も年を取るので自分も手伝いたいという想いからです」とのこと。父親の浩輔さんは「こまめにメモを取るなど熱心にやっています。自分よりやり手だと思いますよ」と笑顔で話します。

家族が経営する飲食店「葉香園」では宗宏さんのお茶を楽しむことができます。奥様の菜々美さんを通じて聞く「おいしい」との声が励みになるそうです。自分の店があることを生かし、紅茶の生産やブレンドも修行中です。
「農業とは生きるための要。食はとても大事なので、自分たちが1次産業を盛り上げていきたい」と話してくれました。
葉香園
宮崎県串間市 奈留6401-1 0987-74-1623
平成28年5月1日(日)、8日(日)放送

宮崎市高岡町で酪農を営む石川幸次さん。搾乳牛、繁殖和牛の270頭を飼養しています。
当初は家業を継ぐのに否定的だった幸次さんですが、両親の背中を見るうちに魅力を感じ農業の道を選びます。父親の幸保さんは「一生懸命邁進してくれている、ありがたいですね。」と話します。
「生き物が相手なので365日仕事はありますが、日々の牛の成長を見ることができるのが最大の魅力です」と語る幸次さん。忙しい中でも時間を工夫し、青年部の活動や子どもたちを農場に招いて農育活動を積極的に行っています。

牛乳を使用した新製品の開発にも積極的に関わっています。子育てや趣味のトライアスロンにも時間をあてています。
幸次さんにとって農業とは「感謝」。消費者の方に感謝され、幸次さんは牛に感謝する。安全・安心な牛乳を生産することで想いに応えたいとのこと。
「もう少し規模を拡大して雇用も増やし、自分の時間を作り趣味にも子育てにもまい進したい」と笑顔で夢を話してくれました。一番の理解者である家族がそばで支えてくれることが、幸次さんの一番の原動力ではないかと感じた瞬間でした。